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データからトラックは物流の要であることがわかる
機械を運んでいるトラックが多い
日々目にするトラック。日本の物流を支えて、我々の暮らしもトラックなしでは成り立たないと言っても過言ではない。しかし、大量に走っているトラックが何を積んでいるのかという、正直はっきりとわからないというのが実際だ。もちろん宅配便のロゴが付いていれば、小さな荷物を大量に積んでいるということはわかるし、キャリアカーであれば丸見えなので自動車を運んでいることがわかる。また石油や化学薬品のように、品目が掲示してある場合もわかりやすい。【写真】トラックが停車時に使う「車止め」 わからないのは、いわゆる箱車で、運送会社の名前が書いてあるだけのトラックだ。今回は統計から、日本のトラックが何を積んでいるのかを見てみた。 まずは総務省統計局のデータから見てみよう。統計局のデータと言えば、餃子の消費量といったかなり細かいものとなっているのが特徴で、トラックが運んでいるものも当然ある。令和元年度では下記のようになる。1位 機械 494,600,000トン2位 砂利・砂・石材 426,866,000トン3位 日用品 333,032,000トン4位 食品工業品 224,046,000トン5位 製造食品 220,245,000トン ただし、これは軽貨物を除くだけで、小型から大型まですべて含まれているデータとなっている。統計としてはもうひとつ、日本自動車工業会のデータも10トンクラスに限定した数値も載っていて興味深い。 2018年のものなので少々古く、割合のみだが、下記となる。1位 土木・建築資材 19パーセント2位 家電・雑貨・書籍・繊維 17パーセント3位 食料品・飲料 16パーセント4位 大型機械 11パーセント5位 石油化学製品 10パーセント それぞれのデータで異なる部分があるが、いずれにしても我々の生活に直結しているものが多いということがわかる。総務省のデータでは、1年間とはいえ、莫大な量を運んでいるし、日本自動車工業会のデータでは、5位までで7割以上となっている。トラックは物流の要という言葉はよく聞くが、実際に大動脈となっていることはデータを見てもよくわかると言っていいだろう。 トラック関係のデータでは、昨今問題になっている労働環境や運行状況についてのものもあって、それらを見ると問題点が浮き上がってじつに興味深い。ひと言で言ってしまえば、過酷で深刻といったところ。知っておきたいことは多いので、また機会を改めて紹介しようと思う。
近藤暁史