Dynabookが「オフィス内モバイルノートPC」を発売 自宅への持ち帰りも想定

 Dynabookは6月14日、法人(ビジネス)向け14型ノートPC「dynabook MJ54/HS」を発表、受注を開始した。最小構成モデルの標準(カスタマイズ前)価格は29万3920円(税込み)となる。

 なお、本記事で利用している実機の写真は、全てサンプル機で撮影している。製品版と若干異なる部分が生じる可能性もあるのでご了承いただきたい。

dynabook MJ54/HS(HD液晶モデル)

 dynabook MJ54/HSは新設計のノートPCで、テレワークの普及に伴い会社で使うノートPCにも“可搬性”と見やすい“大画面”が必要という観点から企画された。天板には、持ち運び安くするための「膨らみ」も設けられている。

 CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、モデルによって以下のいずれかを搭載している。同社の「エンパワーテクノロジー」により、オペレーティングレンジ(※1)の最大値である28Wでの稼働を安定して行えるという。

(※1)メーカーが許容範囲内で設定できるTDP(熱設計電力)のこと(参考記事)

 メインメモリはDDR4-3200規格のSO-DIMMを採用している。標準では8GBモジュールが1枚搭載されているが、出荷時のカスタマイズでモジュールを2枚(計16GB)搭載することもできる。メモリスロットへのアクセスは容易で、16GBモジュールを2枚用意すれば最大32GBまで増設可能だ。

Dynabookが「オフィス内モバイルノートPC」を発売 自宅への持ち帰りも想定

 ストレージはPCI Express接続のSSDで、標準容量は256GBとなる。出荷時のカスタマイズで128GBへの減量、または512GBへの増量にも応じている

本体裏面からは、小型の2連ファンが見える。これがCPUなどを効率的に冷やしてくれるメモリスロットのアクセスは容易。増設や換装も気軽に行える

 ディスプレイは非光沢(ノングレア)加工の14型TFT液晶で、解像度はモデルによってHD(1366×768ピクセル)かフルHD(1920×1080ピクセル)を選択できる。フルHD液晶は広視野角タイプだ。

 Webカメラは全モデルで約92万画素センサーを搭載している。手動のカメラシャッター(ふた)も付いており、使わない時は閉じておける。デュアルマイクも搭載しているので、Web会議も快適に行えるという。

 生体認証は指紋センサーによる指紋認証と、赤外線(IR)カメラによる顔認証に対応している。ただし、両者共にカスタマイズにオプション搭載となるため注意したい。同時搭載することも可能だ。

Webカメラは標準搭載。物理的にふたができる手動シャッターも備える。顔認証オプションを選択すると、この近辺に赤外線撮影用のユニットが追加されるキーボードはテンキーレスだが、打ちやすいサイズ感となっている。タッチパッドも大きく、Windows 10のジェスチャー操作もしやすい。指紋認証オプションを選択すると、タッチパッドの左上に指紋センサーが搭載される

 インタフェース類は、左側面に電源入力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを、右側面にmicroSDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-A端子と有線LAN端子を備える。

 Thunderbolt 4端子は、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力と、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力にも対応する。付属するACアダプターは独自端子を使うものだが、純正オプションでUSB PD準拠のACアダプターも容易されている。

 無線通信はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。

左側面右側面ACアダプターは、独自端子で45W出力のものが付属する

 ボディーサイズは約323.6(幅)×220.6(奥行き)×19.9(厚さ)mmで、重量は約1.47kgとなる。バッテリー駆動時間(※2)はモデルによって約14.5〜15.5時間だ。

 OSはWindows 10 Pro(64bit版)がプリインストールされる。出荷時のカスタマイズで「Microsoft Office Home and Business 2019」をセットすることもできる。

(※2)JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)による自社測定値

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