大規模サーバーのデータ消失事案から学ぶ2021年のデータの守り方

 企業のシステム管理者がもっとも恐れる事態の1つが、サーバーなどに保存しているデータの喪失だろう。企業のデジタル化が進んだことで作業効率は大きく高まっているが、その根幹となるデータが失われてしまうと企業活動そのものが行なえなくなってしまうこともある。そのため、万が一のトラブルが発生してもデータ喪失を防ぐ策を講じることが基本となっている。

大規模サーバーのデータ消失事案から学ぶ2021年のデータの守り方

 それは、個人レベルでも同様だ。スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真を保存していたHDDが故障して失われることは、家族の思い出が一瞬で失われることになるため、いざという時に備えて対策をしておくことが重要だ。

 ただ、障害は思わぬところから発生する。そして、そういったHDDのトラブルからデータを復旧するサービスを提供しているのが、デジタルデータソリューションのデータ復旧サービス「デジタルデータリカバリー」だ。今回は、同社の担当者に年末年始に発生しやすいデータトラブルや、近年の傾向、私たちが大切なデータを守るために2021年にとるべき対処法などを伺ってきた。

デジタルデータリカバリーの復旧ラボ部品交換用に大量のHDDをストックしているHDDだけでなくNANDなども含め物理修理も行なうHDDのヘッド修復用のクリーンルームもある