Samsung、暗所撮影性能/ペン入力機能強化のハイエンドスマホ「Galaxy S22 Ultra」

Galaxy S22 Ultra

 Galaxy S22 Ultraは、6.8型QHD+ Dynamic AMOLED 2Xディスプレイを搭載したスマートフォン。DCI-P3を100%カバーするほか、ピーク時1,750cd/平方mの輝度、300万:1のコントラスト比などを実現し、1~120Hzの可変リフレッシュレートや、Game Mode時には240Hzのタッチサンプリングレートに対応する。

 従来モデルから外観が全体的に変更され、背面カメラ部も1ユニットにレンズがまとまったデザインから、それぞれのレンズが独立して配置されたものと変わっている。また、付属のスタイラスペン「S Pen」が本体に収納できる設計となった。

S Penは本体に収納できるように

 S Penについては、ワコム製ICを刷新し、座標の読み取り速度を毎秒360回から毎秒480回に高速化するとともに、ペン入力を推測するAIアルゴリズムを強化。ペン入力時のレイテンシを9msから2.8msに低減し、よりスムーズで自然なペン入力を実現した。

Samsung、暗所撮影性能/ペン入力機能強化のハイエンドスマホ「Galaxy S22 Ultra」

 同社製メモアプリ「Samsung Notes」の改良として、閲覧中のコンテンツの保存や共有を簡単に行なえるQuick Note機能を追加。また、Galaxy S22 UltraとGalaxy Tab S8シリーズを連携して使うCollaboration View機能を新たに用意した。タブレットにキャンバスを表示し、スマートフォンにはペンの設定画面を表示するといった協調動作を実現できる。

 4nmプロセス製造のプロセッサを採用し、セキュリティ機能やNPU(Neural Processing Unit)性能を強化。セキュリティ面ではKnox Vaultに加え、Armv9アーキテクチャの採用により、Pointer Authentication(PAC)やBranch Target Identifiers(BTI)に対応した。NPUは、従来のS21シリーズのものと比べ、マシンラーニング性能が最大2倍向上したとする。

Greenモデル

 カメラは、背面が1億800万画素広角/F1.8、1,200万画素超広角/F2.2、1,000万画素望遠(光学3倍)/F2.4、1,000万画素望遠(光学10倍)/F4.9、前面が4,000万画素/F2.2の構成となる。NPUの高速化でAIカメラ機能の性能が向上し、暗所でも高精細で鮮やかな写真や映像を撮影できるとする。

 加えて、細かな撮影設定が可能なPro Modeや、RAW撮影が行なえるExpert RAWアプリにも対応。後者はDNG形式での記録が可能で、Lightroomなどでの編集もサポートする。ポートレート機能は髪の毛など細かな部分の処理品質が向上し、照明の調整機能やペット撮影にも対応した。

 さらに、AIベースのオートフォーカスや手ぶれ補正機能のSuper Steady System、Super HDRもサポート。周囲の光環境にあわせてフレームレートを変えるAuto Framerate、画角内の人を認識して自動で画角調整や追尾ができるAuto Framing機能なども搭載している。

左側面右側面

 ネットワーク周りでは5GやLTE、Wi-Fi 6Eをサポート。ソフトウェアのアルゴリズムを改良し、ゲームやWeb会議などアプリや端末の使用状況に応じた適切な帯域/通信制御により、接続性と省電力性の両立を図っている。

 メモリ/ストレージ構成は、12GB/1TB、12GB/512GB、12GB/256GB、8GB/128GBの4種類を用意。無線機能は5G、LTE、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、Ultra Wide Bandに対応し、OSはAndroid 12(One UI 4.1)を搭載する。IP68の防塵防水や指紋認証センサーも備える。

 本体色はPhantom Black、Phantom White、Burgundy、Greenの4種類を用意。サイズは77.9×163.3×8.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は229g。容量5,000mAhのバッテリを内蔵し、最大で45W有線/15W無線充電をサポートする。