作業効率も動画も大迫力!16型の有機ELディスプレイを搭載したASUS「Vivobook Pro 16X OLED」の使い勝手を検証

ノートパソコンの適したディスプレイサイズは、使用用途によって変わるため、選ぶのが難しいポイント。家電量販店などを見るとわかる通り、10インチ台のコンパクトモバイルノートパソコンから、17インチ程度の大画面モデルも登場しています。

パソコンや周辺機器、スマートフォンを手掛けるASUSからは、新たに「Windows 11」標準搭載の大画面ノートパソコン「ASUS Vivobook Pro 16X OLED」が登場します。大画面を活かした作業効率の良さに加え、グラフィック性能や処理性能、操作性といった各所に注力された製品を試せたので、詳細を確認していきましょう。

16型大画面有機ELディスプレイで作業効率も動画の迫力も大幅UP!?

ASUS Vivobook Pro 16X OLEDの最たる特徴はディスプレイ性能にあります。16型とノートパソコンとしては大きなサイズになっており、発色が良く色彩表現が豊かな有機ELを採用しています。

スマートフォンやテレビのパネルでは耳にする機会が増えた有機ELですが、ノートパソコンや外付けモニター製品としてはまだ数が少ないのも事実。大画面モデルであるため、外付けモニターに接続せずにそのまま使う機会が多いと考えると、ディスプレイがきれいになっているのは嬉しいポイントでしょう。

14型の「ASUS Vivobook Pro 14 OLED」(左)と16型の「ASUS Vivobook Pro 16X OLED」(右)

解像度は3840×2400のWQUXGAで、かなりの高解像度。グラフィックス機能として「NVIDIA GeForce RTX 3050」を搭載し、ビデオメモリとして4GBが確保されているため、映像処理の性能も高く、ゲームプレイなどに用いても満足度が高くなっています。

本体サイズは幅360.5mm×奥行き259mm×高さ18.9~19.5mm、質量は約1.94㎏となっています。ディスプレイサイズを見てもわかる通り、ノートパソコンとしては大型の製品になっているので、屋外に頻繁に持ち出すというよりは、自宅内で位置を移動しながら使うのにも便利な製品といったイメージでしょう。

作業効率も動画も大迫力!16型の有機ELディスプレイを搭載したASUS「Vivobook Pro 16X OLED」の使い勝手を検証

テンキー付きのゆったりキーボード! ユニークな「ASUS DialPad」機能も搭載

キーボードはテンキー付きの日本語キーボード。ぱっと見でわかりやすい配色になっていますが、配列自体は一般的なものになっており、大型の筐体を活かしてゆったりとしたタイピングが行えます。

キーの沈み込みは深すぎず浅すぎず、軽快にタイピングが行える印象です。キーボードの右上に配置されている電源ボタンは、指紋認証センサーを内蔵しているため、ロック解除が指一本で行えるのもポイントでしょう。

使っていて特に印象的なのがトラックパッドの操作性の良さで、比較的大きく設計されているため指を置きなおす動作がほぼいらず、快適にマウスポインタを動かすことができます。

また、トラックパッドには「ASUS DialPad」という独自機能が搭載されています。これはトラックパッド上にあるポイントをタップし、円形にスクロールすることで音量や画面輝度の調節が行える機能で、キーボードに触れることなくシームレスな設定が行えるようになっています。

音量や画面輝度の調整は、多くのノートパソコンと同様にファンクションキーのショートカットからも行えるため、使用するまではあまり使わないかなとも思いましたが、トラックパッドの操作中に手を大きく動かすことがなく設定できるのは意外と便利。ファンクションキーからの調整と両方を利用できるようになっているため、手軽にアクセスできるオプションが増えたと考えると有用に感じます。

抜群の処理性能と豊富なインターフェースを搭載!

搭載CPUは第11世代インテルのCore i7で文句なしの高性能、メモリ16GB・ストレージ・512GBの大容量になっているので、操作性は全く問題ありません。Webサイトの閲覧や動画視聴、ちょっとした編集作業といった内容であれば基本的に満足いく性能でしょう。

インターフェースは本体右側にUSB Type-A、HDMI、USB Type-C、microSDカードスロット、イヤホンジャック。本体左側にはUSB Type-Aが2つ搭載されています。大画面モデルらしく、複数のポートを採用することで拡張性は抜群。特に外部ディスプレイ出力は最大5120×3200ドットと、高解像度に対応しているため、外付けモニターに接続して使うのもおすすめです。

スピーカーは本体底部に2W×2のステレオスピーカーを搭載、マイクや92万画素Webカメラも備えられているため、オンライン会議に用いるのもOKです。特に16インチと表示領域に余裕があるモデルなので、資料とWeb会議用アプリを横に並べて使うといった用途でも使いやすいのもメリットでしょう。

大画面ディスプレイの美しさと操作性を両立させたビジネス/プライベートのハイブリッドノートパソコン

16インチの大画面有機ELディスプレイを搭載し、資料やアプリ、ブラウザといった複数のコンテンツをまとめて表示できるという点ではビジネス用途に、発色の良いきれいな映像が楽しめるという点では動画視聴やパソコンゲームといったプライベート用途に使える「ASUS Vivobook Pro 16X OLED」。

これまでのノートパソコンとはまた違う、“手元で操作できるきれいなテレビ”のように扱える製品となっており、各コンテンツを楽しむレベルを一段階上げてくれるようにも感じられます。ディスプレイ性能の高い大画面ノートパソコンを探しているという人は、ぜひ確認してみてください。

取材・文/佐藤文彦