スマホからの電源供給だけでポータブルHDDは動作するのか
以前、本コーナーで記者会見の様子をHUAWEI P30で録画していると書いたことがありますが、それを続けているうちに気になってくるのは、やはりストレージの空き容量です。
連載みんなのケータイby佐野正弘
記者会見の録画に「超広角カメラ」と「手ブレ補正」が大活躍
確かに「HUAWEI P30」は内蔵ストレージが128GBと比較的余裕があるものの、動画は一回の撮影でギガ単位の容量が減っていくので、何度も録画しているとさすがにストレージの空きが厳しくなってきます。もちろんNMカードを使ってストレージを増やすこと自体は可能なのですが、NMカードはmicroSDと比べると選択肢が少なく、価格面でもあまりお得とは言えません。
なので、本体にある動画をひとまずどこかに移してストレージを空けようと考えたのですが、仕事に使っているNASはあまり余裕がなく、動画を入れるとすぐ満杯になってしまいそうな雰囲気。かといって動画を保存できるほど大容量のクラウドも契約していないので、別途小型のポータブル型のHDDでも用意して、そこにスマートフォンをつないで映像データを移すことを考えてみました。
ですがそこで気になったのが電源供給です。小型化や携帯性を重視しているポータブルHDDは、一般的にUSB端子から電源を供給する仕組みとなっていますが、それはあくまで、電力供給に余裕のあるパソコンやテレビに接続して使うことを想定しているからこそ。スマートフォンからの電源供給だけで、USBメモリなどと比べると電力を食うであろうHDDを動かせるのか? というのは懸念される所です。
とはいえ考えていても仕方がないので、バッファロー製のポータブルHDDを購入し、実際にスマートフォンからの電源供給だけで認識するか試してみることにしました。バッファロー製のものを選んだのは、オプションとして別途ACアダプターが提供されており、電力不足で動作しない場合はそれを使えばなんとかなるだろう、と踏んだからです。
左がバッファロー製のポータブルHDD。HUAWEI P30と比べると厚みはあるものの、サイズ感は近く非常にコンパクトで、容量は余裕を持って2TBのものを購入してみたまずは下準備として、スマートフォンで利用しやすいよう、HDDを一度パソコンに接続してexFAT形式でフォーマット。その後「HUAWEI P30」にOTGケーブルを接続し、そこに付属のUSBケーブルを使ってHDDと接続してみました。
実際にHUAWEI P30とHDDを接続したところ。USB Type-CのOTGケーブルと、HDD付属のUSBケーブルをつなぐだけと非常にシンプルな構成だすると……HDDのランプが光り、ちゃんと認識してくれるではありませんか!もちろん標準搭載の「ファイル」アプリでHDDの中にあるファイルを閲覧したり、動画をコピーして再生したりすることも可能。HDDとして全く問題なく利用できるようです。
HUAWEI P30の「ファイル」アプリを起動すると、「BUFFALO製USBドライブ」としてHDDを認識していることが分かるもちろん、どんなポータブルHDDでもうまく認識するとは限らないでしょうし、何らかの理由で負荷が高まるなどして電力が不足し、動作が不安定になる可能性もあるかもしれないので、必ずしも動作を保証できる訳ではありません。
▲もちろん、HDDに移した動画をスマートフォンから再生することも可能だですがそれでも、スマートフォンからの電源供給だけでポータブルHDDを動かせたこともまた確かなので、当面動作検証を兼ねながら、本来の目的でもある映像のバックアップ用として、しばらく使い続けてみたいと思います。