SIMロック解除したGalaxy S8+を、海外で使ってみた
「Galaxy Note8」の発表会を取材するため、米ニューヨークにやってきた。通信用のモバイル回線を何にするか迷ったが、今回はAT&TのプリペイドSIMを選択。米国は、ドコモの海外1dayパケのキャンペーン対象のため、短期滞在であればこれで済ませてもよかったが、せっかくなのでSIMカードを買ってみた次第だ。
端末は、ドコモでSIMロック解除済みの「Galaxy S8+」。以前、本コーナーでも触れたとおり、今使用中の端末はケータイ補償サービスで交換されたものだが、壊れる前にSIMロックを解除していたステータスはしっかり引き継がれていた。つまり、SIMロックが解除された状態の交換品が届いたということだ。この辺のオペレーションの細かさは、さすがケータイ補償。一括購入時も、同じように、最初からSIMフリーにしておいてほしいものだ。
Galaxy S8+は、国際ローミング用に、海外の周波数も一部カバーしている。SIMロックを解除して現地SIMを挿した場合、それらを利用できる米国はLTEの周波数が少々特殊だが、Galaxy S8+の対応バンドを見ると、かなり広い範囲でカバーしていることが分かる。AT&Tの周波数と合致するのは、Band 4とBand 17。Band 2とBand 30はカバーしていなかったが、滞在中は、3Gに落ちることもほぼなく、快適に使うことができた。
特に、街中や発表会の会場では、T-Mobileのネットワークが混雑しており、速度があまり出なかった。別途Apple SIMでiPadにT-MobileのSIMカード情報を書き込んでいたが、メインの端末はAT&Tにして正解だったと感じた。
ただし、残念ながら、ドコモ版のGalaxy S8+だと、キャリアアグリゲーションなどは利用できない。キャリアアグリゲーションはドコモの周波数に最適化されているためだ。そのため、多くの場合、LTEは10MHz幅で、速度も“まあまあ”といったところだった。
キャリアアグリゲーションはできず、10MHz幅程度でつながることが多かった速度はまずまずといったところ。国内のような爆速にはならない1月にCESで米国を訪れた際は、ファーウェイの「Mate 9」にAT&TのSIMカードを挿していたが、このときはキャリアアグリゲーションができていた。一部周波数が足りないこともあるため、Mate 9を持っているのであれば、無理にGalaxy S8+を使う必要はなかった気もする。
とは言え、普段からメイン端末として使っているGalaxy S8+をそのままAT&Tの回線で使えるのは、やはり便利。米国の周波数に合ったSIMフリースマホを持っていないなら、現地での有力な選択肢になる。
契約から3日目朝の残高。データ容量が尽きた場合は、このページから簡単に追加できるちなみに、AT&Tでは、1日2ドル、100MBごとに1ドルという料金プランを契約した。基本料金の2ドルは、電話やSMSを使わないと課金されない仕組みだ。ここに15ドルチャージし、SIMカード代5ドルを払ったが、3日間でほぼ使い切ってしまいそうだ。かかった料金は3日で20ドル。海外1dayパケを3日ぶん使うより、700円程度安くなった計算だ。
正直、700円程度の差であれば、手間のかからない国際ローミングでもいいかなと思ったりもしたが、何事も経験。米国には、年内にまた来る予定があるため、SIMカードはその時まで維持しておきたい。
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