ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 コロナ封じと経済、中国の「一人勝ち」は続くか

2020年は中国に軍配、今年も米国打ち負かすか

By

Greg Ip

――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版  コロナ封じと経済、中国の「一人勝ち」は続くか

***

 2019年末、公衆衛生専門家の国際団体が疫病のパンデミック(世界的大流行)に対する世界各国の準備状況の評価に取り掛かった。早期のウイルス検出、対応スピード、国際的な保健基準の順守といった評価項目を用いた結果、米国が1位となり、中国は大きく引き離されて51位となった。

 ランキングが発表された直後、世界に新型コロナウイルスの感染が広がった。その経験に照らせば、専門家団体はランキングを逆さまにつけたかのようだ。主要国の中で米国は人口あたりの死者数が特に高く、中国は最も低い。米国では依然として感染が広がっている一方、中国では局地的な集団感染を除いてほとんど制御されている。

...全文記事を読むには有料会員登録 サインイン

WSJ の会員になってこの記事の続きを読みましょう

オプションを見る広告

SPECIAL ADVERTISING SECTION

アクセスランキング