TikTok、ペアレンタルコントロール利用の手引きを公開

TikTokは、10代の子どもを持つ保護者に向けたメッセージ「『ペアレンタルコントロール利用に関する手引き』~オンラインの安全性について10代の子供たちと話したい5つのこと~」を公開した。

『ペアレンタルコントロール利用に関する手引き』について、初めてペアレンタルコントロール機能を設定する保護者がTikTokにサインアップしたとき通知してアプリ内で一読するように知らせる。

すでにペアレンタルコントロール機能を設定している保護者にも、あらためて子どもと一緒にデジタル利用のルールを考えるきっかけとなるよう、アプリ内で通知し手引きの詳細確認を促す。

TikTokでは、2019年4月から「ペアレンタルコントロール機能」を提供中。保護者のTikTokアカウントと子どものTikTokアカウントを連携させることで、親のスマートフォンから子どもの使っているTikTokの設定(アカウントの公開範囲など)を変更できる。

そのほか、ペアレンタルコントロール機能では、TikTokの利用時間を制限する「使用時間制限モード」、一部のコンテンツの表示を制限する「使用制限モード」、コンテンツやハッシュタグなど検索に関する制限や、ダイレクトメッセージの使用制限なども行える。

TikTok、ペアレンタルコントロール利用の手引きを公開

なお、『ペアレンタルコントロール利用に関する手引き』全文は以下の通り。手引きの記載内容は、「セーフティセンター保護者向けガイド」にていつでも確認できる。

概要「ペアレンタルコントロール利用の手引き」~オンラインの安全性について10代の子供たちと話したい5つのこと~は、既にペアレンタルコントロール機能を設定いただいている保護者の方には本手引きを通じて、お子さまのデジタルライフのサポートについてあらためて詳しく知っていただけるよう通知を受け取ります。また本日以降初めてペアレンタルコントロール機能を設定される保護者の方はサインアップ時に通知を受け取ります。また、この手引きに記載されている内容は今後セーフティセンター保護者向けガイドにていつでも確認いただくことが可能です。子供たちからの典型的な5つの期待に対処するためのメッセージは、下記の通りです。

「家でのルールを一緒に考えてほしい」子どもたちは、信頼できる大人がすべてのソーシャルメディアの知識をもっていることを期待していません。しかしながら自分のアカウントを設定するためのサポートは必要としています。これには、プライバシーや安全性の設定を確認し、理解するための力添えも含まれます。また、親がある程度の制限を設けてほしいとの子どもの意見も多く見受けられます。TikTokのペアレンタルコントロール機能のような安全ツールは、家族が制限を設定することを可能にするものであり、子どもたちがデジタルライフを始めたばかりの時には特に重要なツールです。

「いつでも相談したい」子供たちは、信頼できる大人が自分のデジタルライフに関心を持ち、それがいかに大切かを理解して欲しいのです。子供たちは、相談相手がいると、支えられていると感じます。怖がらずに話しましょう!問題の大小に関わらず、インターネット上では、上手くいかないことが多々あり、困った時には助けてくれると知ることで、子供たちは安心します。

「問題が起きても慌てないで欲しい」子どもたちが保護者に助けを求めてくれるのは素晴らしいことです。子供たちは傷つきやすく、恐怖を感じたり、恥ずかしさを覚えたり、動揺していることがあるかもしれませんが、保護者の方は相談してくれたことを喜んでいることをまず伝えましょう。悩みを打ち明けられたとき、問題に対する反応に注意してください。保護者が過剰に反応したり動揺すると、相談しにくくなってしまうこともあります。同様に、子どもたちは、大人が自分の悩みを解消してくれることを期待しているわけではありません。冷静になってじっくり話を聞いてあげることを最優先し、「どうしたい?」と聞いてあげることで、一緒に解決方法を見つけることに焦点を当てましょう。ルールを破ってしまった場合などは、今後同じような失敗をしないように何をすべきかを一緒に考え、アドバイスしてあげることも大切です

「信頼して欲しい」子どもたちは、両親から信頼してもらうことが必要と理解しており、同時に、特に幼い子供たちは両親が見守ってくれることを期待しています。現実の世界と同じように、10代の子供たちは、年齢が上がるにつれて、より大きな自主性を持ちたいと考えます。それぞれの家庭によって、子供たちがテクノロジーを自律的に利用するようになるペースは異なりますが、子供たちがプラットフォームを安全に扱う方法を知り、何かあった時にあなたに相談してくれるようになれば、それは信頼関係を築く大きな基盤となります

「プライバシーを尊重して欲しい」子供たちが期待するプライバシーへの尊重と安全のバランスをとることは、ネット上または現実の世界を問わず、子育てにおいて最も難しいことのひとつです。 子供から、「特定のソーシャルメディアで自分をフォローしないでほしい」と言われると、心配になることもあります。何か親に言えないことをしているのではないかと心配になるかもしれません。しかし子供たちは、監視されずに友達と過ごせる空間が欲しいだけなのかもしれません。一方、保護者であるあなたが子どもたちのアカウントをフォローする必要があると思うのは、それなりの理由があるからかもしれません。そのようなときでも子どもたちは、その理由を理解した上で、あなたと信頼関係を築きたいと思っています。このような場合には年長の兄弟など、あなたの代わりに喜んであなたの子どもをサポートしてくれる人が他にいないか検討してみると良いでしょう。